求める人材像の決め方

求める人材像の決め方

「欠員が出たので、とりあえず採用する」「基準は毎年決まっているから」と根拠なくこれまでの採用要件を使っていませんか?「企業は人なり」と言うように、どんな人を採用するかは非常に重要です。

そして、その人物像は会社のフェーズや事業内容の変化とともに変わっていくべきもの。例年通りの採用では、通用しなくなるかもしれません。

では変わりゆく採用活動の中で、気をつけるべきは何でしょうか。それは求める人材像を決めること。採用ペルソナを決める、とも言います。ペルソナとは、採用したいと思う人の人物像のことです。また、スキルや能力だけでなく、人間性やマインドセット、価値観なども含まれるものです。さらには、転職の理由や転職活動の軸なども想定することを含みます。


正しく人材像を決めることで、組織の活性化や事業の成長につながりますし、採用プロモーションのかけ方や選定媒体も変わってきます。
この記事では、人材像の決め方のノウハウとポイントをお伝えします。

まずは自社の情報整理から

人材像を決める前に、まずは採用のための自社情報を整理しましょう。
自社採用を変えたい会社にとって、これまで経験のないポジションや部署での採用を行うなら尚更このステップは重要です。

以下のステップで自社情報を整理しましょう。

事業計画から採用計画を導き出す

採用とは事業成長のために行われるものです。「会社は人なり」と言われるように、事業成長に優秀な人材は必要不可欠な存在。
事業成長戦略(3〜5年)で、どのような人材が必要になるかを洗い出していきましょう。そうすることで、「なぜその採用が必要なのか」を根拠を持って話すことができます。
目の前の採用計画だけを立てるのではなく、中長期的に採用計画を立てることで、予算や計画の進捗具合もはかることができるようになります。

自社の行動指針や価値観を整理する

多くの会社に存在する行動指針。しかし、それが単なる標語になっていないでしょうか?
実は行動指針や会社のバリューは、事業状況に合わせて変化していくのが理想です。変化の激しい時代なので、古い文言だといつの間にか追いつかなくなってしまうものです。また、これらに合致する人材を採用することが重要になってきます。会社の実態に合わせ、見直してみましょう。

現場へのヒアリングを実施する

最終的に人材が配置されるのは現場です。予算や採用スケジュールなどは一旦忘れ、何名くらい、どんな人材が欲しいのかをヒアリングしてみましょう。
おそらく、多めの人数を希望されたり、獲得が難しい優秀人材が欲しいと言われることもあるかと思います。実際の現場の声と事業計画や中長期採用計画とを照らし合わせながら、かかる予算や人物像を改めて整理していきます。

人材像を作り出す

上記のステップで、採用人数や予算などを絞り込めた状態になったかと思います。現場からのヒアリングや事業計画で、欲しい人材像もなんとなく形ができている状態になっているでしょう。
しかし、「やる気のある人」「コミュニケーション能力の高い人」などの抽象的な人材像だと危険です。このような定性的な判断は人によって決める基準が違うので、具体的な文言に落とさないと採用現場では使い物になりません。

この章では、具体的な人材像、採用ペルソナを作り出すステップを紹介します。

社内で活躍している人材の共通点を洗い出す

まずは社内に目を向けましょう。社内でエースとして活躍している方、新規事業の立ち上げに抜擢された方など、活躍している人材の共通点を洗い出します。高い成果を出している人材は、何に秀でているのかを言語化していくことが目的です。実際に本人にヒアリングすることも良いでしょう。

スキル面は職種によって変わってくるので、会社の行動指針のように、定性面を整理しましょう。例えば、仕事で困難にぶつかった時の対処方法や、仕事へのスタンス、将来の目標、改善スピードが早い、周囲を巻き込む力が強い、などを洗い出していきます。

洗い出した共通点を項目分けする

項目分けには、以下のようなものがあります。

  • 思考力、学力、コミュニケーション能力などの「能力面」
  • 知識、技能、資格などの「スキル面」
  • 顧客対応、企画、研究などの「経験面」
  • 価値観、マインドセット、社風へのマッチ度などの「属性」
  • 待遇、福利厚生などの「条件面」

全てを満たす人が理想だと思いますが、実際そのような人を探し出すのは非現実的です。最高はこの中のいくつの項目が当てはまればOK、最低限はいくつまでならOK、と余裕を持たせることが大切です。

まとめ

人材像の決め方は、「なんとなくこんな人」となりがちになってしまいます。より良い採用活動を進めていくためにも、リアリティを持って想像できるくらいに人物像を決めることが大切です。ぜひ参考にしてみてください。

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