グローバル人材を採用するメリット・デメリット

グローバル人材を採用するメリット・デメリット

日本のGDPは世界第3位と依然上位を誇っていますが、実は上位20か国のうち日本だけが数値を下げています。日本企業の国際競争力の弱さや人口減少などの理由も相まって、日本企業は今後さらに厳しい状況に置かれていくことになるでしょう。

そんな中で、日本企業にはグローバル人材の採用がさらに求められることになります。今回は、グローバル人材を採用することのメリットやデメリット、今グローバル人材を採用すべき理由、そして導入が進む業界と導入例などを紹介します。

グローバル人材とはどんな人材を指すか

『グローバル人材』とは一般的に、複数の言語を操り、国や文化の垣根を越えてビジネススキルを発揮できるような人材のことを指します。必ずしも外国人である必要はなく、日本人の中にもグローバル人材と言える方はたくさんいます。

また、単に母国語以外の言語が堪能なだけではグローバル人材とはいえません。あくまで国境の垣根を越えて、ビジネスにおいて活躍できるような存在のことを指します。

グローバル人材を採用するメリットとデメリット

メリット

国際競争力を強化できる

技術が進歩するにつれ、ビジネスにおける国境は無くなっています。たとえばアメリカの企業であるAmazonやGoogle、appleなどは当たり前のように日本人の生活の一部になっており、逆に日本のSonyやキャノン、トヨタなども同じく世界を舞台にビジネスを展開しています。特にWebサービスなどは特に顕著で、国内向けにローカライズされたサービスが日本のビジネスモデルをガラッと変えることも珍しくありません。

しかしながら、日本企業のサービスやコンテンツが海外で勝負できている例は多くありません。それはグローバル人材が足りず、海外展開がうまくいっていないことも一因といえるでしょう。グローバル人材を迎えることで市場を世界に移し、より広いマーケットで勝負できるようになります。

優秀人材を確保できる可能性がある

あくまで日本人以外のグローバル人材に焦点を当てた話ですが、優秀人材確保の可能性が広がります。アジアの中でも日本人は特に優秀、という時代はもう終わりました。中国や韓国はもちろん、インドやタイなどの新興国でも教育水準が上がっており、ITや製造などについて大学で専門的に学んだ優秀な人材が増えています。彼らの中には「日本で働いて成功したい!」という意欲の高いものも多く、日本人を採用するよりもメリットが多いケースもあります。

デメリット

企業風土がグローバル人材に合わない可能性がある

日本人の中には、調和や年功序列を重んじる保守的な人が多いのも事実です。こうした風土がグローバル人材にとってなじまない可能性もあります。お互いになじめず、結果的に仕事に支障が出て退職につながってしまうこともあり得るでしょう。もしグローバル人材を迎えるのであれば、お互いが理解をし、納得して仕事ができるような組織風土を醸成していく必要もあるかもしれません。

海外では日本以上に、『転職』をキャリアアップの機会だとポジティブに見る国もあります。優秀な人材であればあるほど、自分に合わないと思えばすぐに次の職場を探して離れていきます。

外国人を迎える場合は語学面・生活面のフォローが必要

日本人のグローバル人材であれば問題ありませんが、外国人を迎える場合は様々な面でフォローが必要な場合もあります。語学面がネイティブレベルではないのであれば意思疎通がしにくい場面も出るかもしれませんし、日本特有の文化に慣れさせるような教育も必要になるかもしれません。企業として受け入れ体勢を整えることはもとより、現場の社員たちの理解も必要だといえるでしょう。

今グローバル人材が必要な理由とは

国内GDPは停滞している

先進国が軒並みGDPを伸ばす中、日本だけが長年停滞している状態です。人口減により就業人口も減っていく中で、国際競争力はさらに弱まっていくでしょう。今後日本企業が生き残っていくためには、国内での事業展開だけでなく、海外展開が必要です。その海外展開を担うグローバル人材も、早急に採用しなければなりません。

今後、採用上の競合が増えていく

上記も関連しますが、海外展開を考える企業が増えればグローバル人材の市場価値は高まり、採用はますます難しくなっていきます。そうならないうちにグローバル人材を確保しておくべきかもしれません。

グローバル人材の導入が進む業界と、その導入例

グローバル人材はどんな業界でも求められますが、中でも特に海外展開が顕著なWebや製造、商社などの業界に多いようです。ここでは、グローバル人材を導入する企業が受け入れにおいてどんな工夫をしているのかを紹介します。

グローバル人材を上手に導入している例

カシオ計算機株式会社

イスラム教徒の外国人を迎えるにあたり、お祈りをするための部屋を用意したり、外国人のために母国帰国休暇を新設しています。また日本語能力テストの受験料補助なども行っています。

トヨタ自動車株式会社

既存の日本人社員をグローバル人材へと育成するために、海外大学院への留学支援や、数年後日本に戻ることを前提とした海外ローテーション制度などを採り入れています。

楽天株式会社

IT技術の進歩が進む中国やインドから優秀な新卒の学生を採用しています。採用決定後に日本語研修を行うほか、日本におけるビジネスマナーについての研修を、日本人よりも2ヶ月多く行っています。

伊藤忠商事株式会社

社内のイントラネットを日本語だけでなく英語にも対応させ、社宅でも多言語・多文化に対応できるように整備を進めています。

まとめ

今や海外展開を進めるのは、大手企業だけではありません。中小企業や地方の企業も、新たなマーケットに活路を見出すために海外展開を進めています。そんな中で強い競争力を持つためにも、グローバル人材の存在が欠かせません。今後グローバル人材の市場価値はさらに高まり、採用が難しくなっていくと思います。ぜひ早期に優秀なグローバル人材の採用に踏み切ってみましょう。

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