求人情報サイトと違い、自社の採用サイトにはフォーマットや決まりがありません。どのように作っていくべきか、採用担当にとっては悩みどころだと思います。そこで、どんな採用サイトが学生から話題を集めているのか、そして学生にとって魅力的なのかを、実際の事例をもとにご紹介していきます。
コンテンツやデザインが魅力的な採用サイト5選

毎年学生からの人気が高い、サントリー
https://www.suntory.co.jp/recruit/fresh/
サントリーの採用ページは、毎年のように学生の間で話題になります。そのデザインやインターフェースもさることながら、コンテンツの豊富さと内容の充実度が特に秀逸です。
一般企業がサントリーと同じだけの資金を採用ページに投下するのは難しいと思いますが、コンテンツの作り方はマネできます。
例えばインタビュー記事は職種ごとに本数も多く、これだけでガイドブックが作れるほどに深堀りされています。
学生は、それぞれの職種の先輩がどんな仕事をして、何を思っているかを知りたいもの。自社の採用ページにもすぐに転用できます。
シンプルながらコンテンツを見やすくまとめた、GMOペパボ
GMOペパボもサントリー同様、毎年コンセプトの独特さが話題にあがります。現在の採用サイトはシンプルながら情報のまとめ方が上手で、『会社を知る』『人を知る』『環境を知る』と大きく3本の柱に分けて情報を配置しています。
各コンテンツ内は端的で分かりやすい文字情報と、豊富な写真で情報を得やすくなっています。突飛なデザインをせずとも、見やすさで学生から選ばれるお手本といえるでしょう。
企業の価値を伝える、リクルート
リクルートのサイトは、全体を通して理念や価値観を伝えるデザイン・内容になっています。学生に求める志向性や価値観が定まっているのであれば、ターゲットだけにヒットするように、リクルートのようなサイト設計をモデルにするのも良いと思います。
ただし、ターゲティングや表現をミスしてしまうと採用自体が失敗しかねないので、人事コンサルなど採用に強い専門家と一緒に作っていくことをオススメします。
UIとデザインに優れた、東急エージェンシー
http://www.tokyu-agc.co.jp/recruit/
一貫しているスタイリッシュなデザインや、スクロールやマウスオンによってコンテンツが表示されるUIなど、東急エージェンシーらしさがある採用ページです。
学生にとってはこうしたUIはインパクトがあるので、印象に残りやすいといえます。そこまで金額を掛けずとも実現できる技術です。
企業イメージを大切にしたデザイン、Plan・Do・See
https://recruit.plandosee.co.jp/
Plan・Do・Seeは、レストラン・ホテルなどを運営する会社です。クリエイティブワークを重要にしている企業風土と、運営しているレストラン・ホテルを表現しているような、独自性のあるシックなデザインが特徴的なサイトです。
派手な技術や写真、動画ではなく、あえてシンプルな色・写真・イラスト・文字で構成しており、お金を掛けることだけが優れたデザインを生むわけではないことが分かります。
学生が魅力に感じるポイントは、大きく3つ

自社で採用サイトを作っていくときに気を付けるべきポイントを、3つにまとめました。学生が何を見て、どんなことを魅力に感じるのかを抑えて、採用ページを作りこんでいきましょう。
サイト全体が見やすいか
当然ながらサイトの見やすさは最低条件です。コンテンツが豊富でも、見づらければすぐに離脱されてしまいます。
目的別・目的順にコンテンツを並べ、導線も見やすく設計することが大切です。
また画像や動画など、情報量が多いコンテンツも学生の見やすさにつながりますので、豊富に盛り込みましょう。
コンテンツが豊富か
単に求人情報が掲載されているだけでは、あえて採用サイトを読むメリットがありません。学生にとって有益なコンテンツを豊富にそろえられているかが重要です。
インタビューや職場紹介、仕事紹介、写真、動画など、出来ることはたくさんあります。最近ではSNSと連動させてリアルタイムな情報を提供しているコンテンツも支持されています。
その企業ならではのメッセージがあるか
採用サイトは求人情報サイトと違い、自分たちでイチから作りこむことが出来ます。コンテンツの更新も自由なので、その企業ならではの色が出しやすいといえるでしょう。
メッセージや写真、動画などに理念・価値観を盛り込み、学生に企業からのメッセージを伝えているかも重要です。単に情報提供だけのサイトにならないように作っていきましょう。
まとめ
お金をかけたからと、質の高い採用ページになるわけではありません。ターゲットとなる学生に選んでもらえるよう、コンセプトやコンテンツを考えることが何よりも大切です。
今回ご紹介した企業の採用ページやコンテンツを見ながら、ぜひ取り入れられる部分は転用していただければと思います。